霊的に未熟な為に陥りやすい心の動き(メッセージ95)

2008年10月25日

 今日は、霊的に未熟な方が陥(おちい)りやすい心の動きについてお話したいと思います。

 

 以前もお話したことがあると思うのですが、霊的に未熟であればある程、自我が乏(とぼ)しいために己を見失いやすく、知らない事が多いために恐怖心を抱(いだ)きやすい傾向にあります。

 その恐怖を解消するために 『素晴らしい自分』 を演出し、周囲の方からの関心を得ることにより己という存在を確かめようとしてしまうのです。

『自分自身』 では無く、 『他者』 が全ての物事を判断する基準となってしまう為に、周囲の評価を気にするあまり表面的な事柄ばかりに目が向いてしまい、結果として、己の内面を見つめ客観的に判断する事が難しくなってしまうのです。

 これらの思いは誰の心にも潜んでいるものであり、全ての方に陥る危険性がありますので、常日頃から意識して自分自身を見つめなおす時間を設(もう)ける必要があるのです。

 

 何かの決断を下す場合は、常にご自身の考えに基づいている必要があります。

 例え他者の意見に賛同する場合であったとしても、同じ様にご自身で納得できるまで考えた末に決断する必要があるのです。

 『他者がどう考えているのか?』 ではなく、 『ご自身がどう考えているのか?』 ということが重要なのです。

 どのようなときでも、 『責任』 は決断したあなた方ご自身についてまわるのですから。

 例え誰かに 『依存』 していたとしても、この地上界を含めました霊界全体を取り巻く法則は、言い逃れ出来るような中途半端なものではないのですから、ご自身が考え抜いた結果選び取った未来の方が良いと皆様も思われませんか?

 その方が、どのような結果が待っていたとしても納得が行くと言うものです。

 納得できればその結果から学びを得ることが容易になるのです。

 

 それともう一つ陥りやすいのが、他者の欠点に注目し、周囲の人間も巻き込んでその欠点に関心を向ける事で、自身の安全を確保しようとすると同時に、 『自分の方がまだマシだ』 と己を慰(なぐさ)める材料にしようとする心の動きがあります。

 これは、己の自信の無さから来る心の動きであり、ご自身の限界を決めつけてしまうという卑屈な考え方から生じた苦肉の策といえるでしょう。

 

 この考え方に陥ってしまうと、他者の足を引っ張り、評価を貶(おとし)める事で満足を得ようとしてしまうので、なかなか浮上する事は叶わず、霊的成長は見込めません。

 それはなぜかといえば、他者の評価を落とす事に目を奪われ、己の心を磨(みが)く努力を怠(おこた)ってしまうからなのです。

 いつまでも同じ場所をグルグルと廻り、前へ進む事ができなくなってしまうのです。

 

 なぜご自身の限界を決め付けてしまうのでしょうか?

 努力し続ければ必ず成長できるのに、自ら放棄(ほうき)してしまってはどうにもならないのではありませんか?

 ご自身の力を信じて磨いてあげる事ができるのは、やはりあなた方ご自身であるということを忘れないで下さい。

 他の誰が信じなくとも、あなた方がご自身のことを信じてあげなければ、ご自身があまりにも哀(あわ)れではありませんか。

 誰でも最初は無知で無力で弱い存在なのです。

 それでも、諦(あきら)めずにコツコツと努力を重ね、その経験から知識を蓄(たくわ)えるからこそ霊的にも成熟し、多くの方々から信頼を得るまでに成長できるのです。

 そのことをどうか忘れないで下さい。

 

 これらの知識があなた方の成長のお役に立てれば幸いです。

 ありがとうございました。

 今回のメッセージについては、普段皆様の身の回りで見かけられる光景なのではないでしょうか。

 あるいは、皆様ご自身がかつてその様な体験をされたのかも知れませんし、現在その様な心の状態に囚われているのかも知れません。

 そこで問題となるのは、他者に依存する心の動きがよいとか、よくないと表面的に分け隔てするのではなく、自分自身の心の動きを事後にでも冷静に振り返り、「何故そうなってしまったのか?」を客観的に分析する姿勢ではないでしょうか。

 知識の不足がもたらす恐怖心が自己防衛の為の過剰反応を引き出し、無知故の過剰反応が周囲との間に余計な摩擦(まさつ)を生んでしまう点についても、「知っているのが素晴らしい」とか「知らないのが恥ずかしい」と言った、表面的な現象に囚われない様に気をつけたいですね。

 俗に『高級霊』と呼ばれる存在でも、かつては皆様同様に知らないことが沢山ありました。

 しかし、彼らはこれまでに皆様よりも多くの経験を積む中で、現在の皆様と比べればより多くの知識を得て確信を深めた——たったそれだけの違いしかありません。

 皆様もいずれは『高級霊』の境涯(きょうがい)に達し、彼らが現在行っているように、地上界を生きる方々に向けて霊性向上を働きかけるようになるでしょう。

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(霊的に未熟であるほど『特別でありたい』と願ってしまう心の性質を理解する必要があるでしょう)