『不完全で脆い存在』だからこそわかること(メッセージ90)

2008年10月11日

 皆様はまるで『完全な存在』であることが素晴らしいと考え、『不完全で脆(もろ)い存在』を軽視しがちですが、その『不完全で脆い存在』だからこそ、互いに尊重し、協力し合う精神というものを学べるのです。

 

 あなたという霊が完成される事を目指す心は素晴らしいものだと思いますし、とても自然な流れなのですが、真理の断片を覗(のぞ)いただけであるのにも拘(かかわ)らず、全てを悟った気になってしまうのはとても危険ですので注意が必要です。

 足りないからこそ、未熟であるからこそ見えてくる霊的真理があることを忘れてはなりません。

 

 成熟しておられる方々は、自然に周囲の方に対して配慮(はいりょ)する事ができるのですが、未熟な方々はご自身の事に手一杯で、周囲の方々の事になかなか関心が向きません。

 だからこそ、不完全であり弱い立場にあるのです。

 不完全だからこそ、一人では達成できない事柄が多く存在し、その結果として他者と協力する事を覚えるのです。

 そして、協力しあった経験を通して、感謝する事や思いやる気持ちを学ぶ事ができます。

 ですから、皆様のように成長途上の霊には、不完全である事はとっても大切な事なのです。

 

 弱く脆い存在だからこそ、同じ様に弱く脆い心を理解する事ができますし、思いやる事もできるのです。

 これはとても大切な経験であり、全ての霊が経験します。

 ですから、不完全で脆い存在であるということに引け目を感じ、卑屈になる事はないのです。

 今皆様は、とても大切な経験をしているのですから。

 

 あなた方ご自身が苦しい思いがどのようなものなのかを知っているからこそ、他者の苦しみを思いやれるのではありませんか?

 嬉しい事がどのようなものか知っているからこそ、共に喜べる人がいることを幸せと思えるのではないのでしょうか?

 

 このことからも分かりますように、未熟で足りないがゆえに経験する事柄は全て、皆様がご自身以外の存在を理解する上で大変重要であり、欠かせないものなのです。

 皆様は今、あらゆる感情を経験する事で、他者の心を理解するために学んでいるのです。

 ですから、喜怒哀楽という激しい感情を無理に抑制してしまうのではなく、むしろ大切にするようにしましょう。

 その感情は後に必ず、あなた以外の大切な誰かの心を理解する役に立つ事でしょう。

 

 ですから、感情の抑制では無く、上手に制御する術(すべ)を学ぶ努力をしましょう。

 その為には、落ち着いてからご自身で納得できるまで考え、妥協できる所は妥協し、上手に折り合いをつけながらも、ご自身を押し殺してしまわないように解決出来る方法というものを導き出してみましょう。

 最初は加減がわからず、失敗を繰り返してしまうかもしれませんが、失敗するごとに徐々に加減がわかってくるでしょう。

 『失敗は成功の母』という言葉がありますね。

 何事も失敗をしてみなければ確信する事は出来ないのです。

 

 これらの知識が皆様のお役に立てましたならば幸いでございます。

 これからも成長のために邁進(まいしん)していってください。

 本当にありがとうございました。

 最近は関連の深いテーマのメッセージが続きます。

 しかし、霊的知識の理解が十分に深まっていないと、とかく陥(おちい)りやすい罠(わな)の側面と言えるでしょう。

 その一例として【高級か、低級か】があり、【未熟な意見について考える重要性】があり、【善悪の意味】があり、【霊的知識を本当に理解し確信すること】があります。

 これらのメッセージを併せて読み込まれることにより、いっそう理解が深まるでしょう。

 霊的知識を多少学ばれた方ならば、霊は次々と媒体(ばいたい)を乗り換えながら宇宙をさまよう永遠の旅人である——とのたとえ話を耳にされた機会もあるでしょう。

 そんな膨大な時間旅行のうちのほんの瞬間的な状態を取り出して、ほんの些細な違いを大げさに分け隔てて「高級だ、低級だ」とレッテルを貼り付けても、それで自身の霊的成長に結びつく訳ではありません。

 むしろ、安易で表面的な決めつけによって考えを深める姿勢を失わせ、物事を鵜呑みにしてしまいやすい思考パターンを定着させてしまいかねません。

 一般的に「高級霊からの通信だ」とされている霊界通信の内容にしても、時として疑問を抱いてしまう部分が含まれております。

 だからといって、少しでも疑わしい部分が含まれていれば、その通信に全く価値がないかと言えば、決してそうではありません。

 この世の中に、何も考えずに「〜の言う通りに行えば大丈夫」などといったお気楽なものは一つとして存在しないのです。

 だからこそ、ご自身の経験を積み重ねつつ「物を見る目」を養い、洞察力や判断力を磨(みが)く中から、徐々に物事を的確に捉え、自分自身にとって為になる教訓を読み解く能力が育まれてゆくように心がけましょう。

関連するメッセージ

【高級か、低級か】

(霊界全体からみれば極めて限定されている、地上界とその近辺に存在する、成熟度の似通った霊達の内輪で「高級か、低級か」にこだわる滑稽(こっけい)さについて)